本屋大賞

2005年の本屋大賞、最終選考がはじまっているんですね。

ノミネート作品(五十音順)
明日の記憶荻原浩 光文社
『家守綺譚』 梨木香歩 新潮社
『黄金旅風』 飯嶋和一 小学館
『そのときは彼によろしく』 市川拓司 小学館
対岸の彼女角田光代 文藝春秋
『チルドレン』 伊坂幸太郎 講談社
犯人に告ぐ雫井脩介 双葉社
『袋小路の男』 絲山秋子 講談社
夜のピクニック恩田陸 新潮社
『私が語りはじめた彼は』 三浦しをん 新潮社
http://www.hontai.jp/index.html

出版社と読者を繋ぐ書店員さんが「自分の売りたい本」として選ぶこの「本屋大賞」。
本の雑誌」のバックアップを受け、去年から始まった企画ですが、とっても良い案だと思います。

私自身、レコード店で働いていた頃には「自分の良いと思うものがもっと売れて欲しい」という気持ちと、売れ筋をメインに売らなければならないという店舗の方針のはざ間で、はがゆく感じることもありました。その頃に「レコード屋大賞」なんてのがあったら、きっと喜んで参加していたと思います。

逆に、本屋さんは私が客として、もっとも良く行く場所です。その時、自分の好きな本に店員さんの書いたポップがついていたりしたらとても嬉しい。このポップを書いた人に「もっとお勧めを教えて欲しい!」と思うけれど、でも実際は、なかなか趣味の合う書店員さんに出会い、話をする機会はない。

そんな中、全国の書店員さんの意見の集合体として発表される本屋大賞は、読んだことの無い本を手に取るきっかけにもなるので、とても楽しみにしています。
しかも、去年の選考結果は小川洋子が一位。他のノミネート作品も、私が読んでよかったと思うものが多くて、納得の結果でした。

(ただ個人的には、森絵都の「永遠の出口」にも大賞とって欲しかったけど)

今回のノミネート作品は未読のものが多いのですが、昨年のノミネート作のことを考えると、読んではずれることはないだろうという安心感があります。
ぜひ直木賞を逃した伊坂幸太郎に大賞をとって欲しいな。
「チルドレン」はほんとに名作でした。

チルドレン

チルドレン

 BRIGHT EYES / Digital Ash In a Digital urn

ichinics2005-02-07


先日購入した2枚のアルバムのうちの1枚。
フォーク色の強かったもう一枚とは全く趣が異なり、こちらはエレクトリックな音に彩られた美しい作品。
無機的なデジタル音にコナー・オバーストの有機的な声がよく映える。もう一枚よりは、多くの色合いを含んだ作品になっています。

米大統領選を目前に控えた昨年の暮れ、ブルース・スプリングスティーンが呼びかけ、R.E.M.ニール・ヤングなど大勢のビッグ・アーティストたちが参加した“ヴォート・フォー・チェンジ・ツアー”(ブッシュ大統領の再選に反対する投票を呼びかけるライヴ・イベント)にBRIGHT EYESも中心人物として参加していたと聞き、少し驚いていたのだけれど、その後の米ビルボードチャートではBRIGHT EYESのニューシングルが一位と二位を独占したと言うのだから、むこうではきっとすごいことになってるんだと思う。(そしてその2曲は今回発売された二枚のアルバムそれぞれに収録されている)

ヴォート・フォー・チェンジ・ツアーに参加したことを聞き、私が意外に思ったのは彼が今まで自分の内面的な事象に目を向けて作品を作り続けていた人だからだ。
しかし、その疑問も、新しいアルバムを聴いて解消されたように思う。
この2枚のアルバムは、彼が次のステップに足を踏み入れているという感触を伝えるのに充分な作品だ。全く異なる2枚のアルバムをリリースし、なおかつそれが共に素晴らしい作品であることからも明らかなように、多面的な作品を作り続けながら、全ての楽曲が1つのオリジナル足りえている。

かつて少年だったBRIGHT EYESも、今は成人となったが、かつてのように繊細な少年も彼自身の中に内包されているのだろう。今でも彼の声は悩み、傷付き、叫び、泣いているが、確実に新しい光へと進みはじめている。
すごいです。

 ファイナルファンタジーその5

(その4)
一歩歩く度に出現する敵にうんざりしつつ、「にげる」コマンドは素早い敵に対しては危険だということを悟り、レベルがあがるのもかまわず闘い続ける。

アースの洞窟

でれない・・・そして何すれば良いのか分からない。
どくけしも尽き、せきかしたモンクをつれてグロッキー状態になりながら、ようやく地下三階まであることに気付き、ボスらしきバンパイアと遭遇。さくっと倒してスタールビーを手に入れる。
でもこれ何に使うの?

メルモンドの町

情報を・・・と思ったけれど、前に行った時がうたたね中だったので何があたらしい情報なのか分からず。
こういう時はマップで新しい町だ、ということで見てみると、まだ行ってない洞窟があるのを発見。

巨人の洞窟

初対面なのに、スタールビーをみて喜ぶ巨人。食べてしまう。ルビーうまいらしい。なんかわかんないけど通してくれることになる。洞窟通り抜けた先に新しい洞窟発見。
おじいさんが「土の杖」をくれる。バンパイアの後ろで使え?
えーまたアースの洞窟いくのかぁ・・・。

そして再びアースの洞窟でさまよい中。バンパイアがどこにいたかなんて覚えてない。

 きょうのできごと

昼過ぎに家を出て、髪を切りに出かける。
長年通っている美容院は、最近は少々気後れするしゃれたかんじの街にある。そのせいか美容師さんも若い人が多く、入れ替わりも多いようだ。

とくに会話することも無くのんびり切ってくれる今の担当さんが好きなので、ちょっと心配になる。やめちゃわないだろうか。
というか美容師さん達はやめたらどこにいくんだろう。
もう7、8年同じところに通っているけれど、いつみても20代と思しき美容師さんしかいない。

私が美容院で楽しみにしてることの1つに、いつも買わない雑誌を読みあさることがある。今日気になった記事は高梨豊の写真集、「ノスタルジア」(asin:458227756X)についての記事。
高梨豊は一貫して「都市」を撮り続けてきた写真家であり、同時期に写真家としてデビュー?した森山大道らと比べると、静かで、知的なイメージのある人だ。
彫刻家の秋山祐徳太子、そして赤瀬川原平とともに「ライカ同盟」を結成していることでも知られていて、私としてはそのイメージが強かった。
しかし昨年発売された写真集「ノスタルジア」についての記述に、豪華、という文字があった。「こんな高梨豊作品が見られるなんて」という記述もあった。
残念ながら中身の写真は掲載されていなかったが、是非手に取りたいと思う。

私はとにかく、町の写真や都市の模型が好きみたいだ。
そういえば「IKKI」で連載が始まった丸田祥三さんの「めくるたび」も楽しみ。

美容院を出た後、喫茶店に寄った。「ゆずグリーンティ」というのを頼む。ゆずちゃ(ゆずのジャムをお湯でといた感じの韓国の飲み物。フレッシュネスバーガーとかにもある)の緑茶版かと思って頼んだら、緑茶の茶葉にゆずの皮をまぜたものだった。ゆずの風味はなし。
そのままとなりの駅まで歩いて電車に乗る。
大きなカラーの花束を持ったおじいさんに見とれる。内田百聞に似た、文人のようなおじいさんだった。

そのあと友人と会い、少し飲んで帰る。カラオケに行って「きょうのできごと」の主題歌だった矢井田瞳の曲をうたう。
あの映画はとても好きだったけど、その後の行定監督はセカチュー、北の零年と続いてよく分からない人だと思ってるのは私だけじゃないはず。
しかし今日は私にしてはめずらしく、よく動いた一日だった。